考えてみよう

アラニンは腎臓において、糖質以外から糖を作り出す

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アラニンは、糖新生の材料として最もよく使われるアミノ酸の一種です。糖新生とは、糖質以外の物質(アミノ酸、乳酸、グリセロール)からグルコースを合成する仕組みのことです。

アラニンは、筋肉でタンパク質が分解されるときに生成されます。筋肉で生成されたアラニンは、血液を通して肝臓や腎臓に運ばれます。肝臓や腎臓では、アラニンはピルビン酸に変換され、さらにグルコースに変換されます。

アラニンは、特に腎臓において糖新生を誘導する役割を果たします。腎臓は、肝臓と同様に糖新生を行うことができますが、その能力は肝臓よりも低いです。しかし、アラニンが腎臓に入ると、糖新生の酵素の活性が高まり、グルコースの合成が促進されます。

アラニンによる糖新生は、飢餓や糖尿病などの状態で重要になります。これらの状態では、血糖値が低下し、グルコースが不足します。アラニンは、筋肉からグルコースを供給するための主要な経路となります。

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