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探査衛星はやぶさが持ち帰った鉱物の中に人が持っている遺伝子を構成する物質とDNAを構成するものがある

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探査衛星はやぶさが持ち帰った鉱物の中に人が持っている遺伝子を構成する物質とDNAを構成するものがあると報道されていますが本当ですか。小学生でもわかるように具体的に教えてください。

はい、本当です。人が持っている遺伝子を構成する物質とDNAを構成するものは、**アミノ酸**と呼ばれます。アミノ酸は、生命の材料となる有機物の一種で、たんぱく質やDNAなどの分子を作ります。アミノ酸は、地球上の生物だけでなく、宇宙にも存在します。

探査衛星はやぶさは、2010年に小惑星イトカワから石や砂を持ち帰りました。その中には、アミノ酸が含まれていることが分かりました。イトカワは、太陽系ができたころの物質を残していると考えられる小惑星です。つまり、アミノ酸は太陽系の始まりから存在していた可能性があります。

探査衛星はやぶさ2は、2020年に小惑星リュウグウから石や砂を持ち帰りました。その中にも、アミノ酸が23種類見つかりました。リュウグウは、水や有機物が多く含まれているとされるC型と呼ばれる小惑星です。リュウグウのアミノ酸は、地球上の生物と同じものもあれば、異なるものもあります。リュウグウのアミノ酸は、地球に落ちた隕石からも見つかっています。

これらの発見は、太陽系における有機物の起源や進化について、新しい知識を与えてくれます。また、地球の海や生命の材料が小惑星から運ばれてきた可能性も示唆しています。探査衛星はやぶさとはやぶさ2は、宇宙における生命の謎に迫る貴重な試料を地球へ届けてくれました。

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